テーマは「人間の本質は善と悪」。
キャッチコピーは
「なぜ、殺したのか。なぜ、愛したのか。」
「ひとつの殺人事件。
引き裂かれた家族。
誰が本当の“悪人”なのか?」--
2010年9月に公開された、
映画「悪人」
女優の深津絵里が「モントリオール映画祭
ワールド・コンベンション部門」に正式出品され、最優秀女優賞を受賞、
話題を集めた作品です。
彼女の演技力をみたいと思い、映画館に行きました。
まさに「迫真迫る演技」です。
最近では、なかなかこれだけの演技力はないなあと感心しました。
それと、映画の舞台が、福岡・佐賀・長崎と九州だったのも、九州在住者としては、
なじみが出てきました。
タイトルの「悪人」から、かなり陰惨なイメージを持っていましたが、見終わって、強烈に感じたことがあります。
それは、「本当の悪人」とは誰か---という点です。深く考えさせられます。
現代の世相を映し出す鏡のような映画であるとも思いました。
印象に残った言葉は、娘を殺害された父親の一言です。
「今の世の中、大切な人のいない“人”が多くなってきている」--
衝撃的な作品でした。