乳がん。
若い女性に多く発病するガンだ。
若いゆえに、手遅れになるまで気づかない。
手術となると、当然だが、「乳房」を切除しなければならない。
女性にとって、なんとむごい仕打ちであることか--
2007年5月10日と5月11日にTBS系列の報道番組『イブニング・ファイブ』にて「24歳の末期がん」ドキュメンタリー特集として放送され、放送終了後も大反響を呼び、同年7月17日に
特番『余命1ヶ月の花嫁/乳がんと闘った24歳 最後のメッセージ』
が高視聴率を記録。
同年12月にはそれに関した本が刊行40万部を突破した。
これをきっかけにTBSと系列各局が中心となった「ピンクリボンプロジェクト」キャンペーンが展開された。
そして2009年、
映画「余命1ヶ月の花嫁」
末期の乳ガンに冒されてしまい、わずか24歳でこの世を去った長島千恵さんと、恋人の赤須太郎さんとの、愛に満ちあふれた日々をつづる感動ストーリー。
長島千恵さんの役を榮倉奈々、赤須太郎の役は瑛太がともに懸命に演じた。
長島千恵さんの役を榮倉奈々、赤須太郎の役は瑛太がともに懸命に演じた。
映画では、千恵さんが結婚式を挙げ亡くなるまでの余命1か月を夫婦として過ごした軌跡を描く。
死の間際まで取材に応じ、乳ガン撲滅を訴え続けた千恵さんを榮倉奈々が、彼女を支える恋人の赤須太郎さんを瑛太が好演。多くの女性たちに、感動と勇気を与えた千恵さんのメッセージに胸が熱くなる--
病室の中。
太郎が千恵にビデオカメラを向ける。
太郎がさりげなく聞いた。
「毎日、なにしてるの?」
しばらく沈黙の後、千恵きこう答えた。
「生きてる」
太郎に手を伸ばして静かに言った。
「生きてる?」
「生きてる」ことが当たり前と思う毎日・・・・
「生きてる」ことがどれほど有り難いことであるか!
そして、主題歌「明日がくるなら」
(JUJU with JAY'ED)
とのタイトルに表されているように、
生きて明日を迎えられることの、なんと素晴らしいことであろうか!
私は、そう思った。
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主人公である長島千恵さんは24歳ながら2007年4月にすでに末期の乳がんに冒されていた。宣告された余命は1ヶ月。しかし「がんと闘う自分の思いを同世代の人たちに伝えたい」と取材に応じてく
れた。
彼女の最大の夢は「ウエディングドレスを着ること」であった。
千恵さんの夢を叶えるため、彼女の恋人・赤須太郎さんとの模擬結婚式を友人たちが計画し、同年4月5日に籍は入れずに結婚式を挙げる。そして模擬結婚式から1ヵ月後の5月6日に彼女は亡くなった。