2013年3月30日土曜日

ティファニーで朝食を-この世で真の値打ちとは-

 きょうは、昔の映画、クラシックの中から、印象に残った作品の話です。



たくさんあるけど、そうですね・゜°・*:.。.:*・


これでいきましょう☆



ティファニーで朝食を

(原題:Breakfast at Tiffany's)






あまりにも有名な映画ですよね。。1961年に公開、主演のオードリー・ヘプバーンの代表作の一つです。






私は2度観ましたが、ストーリーというより、なんといってもヘプバーンの素晴らしいファッション、とても良かったですね--



舞台はニューヨーク、マンハッタン。

5番街にある宝石店「ティファニー」の前で、ひとりの女性が、パンかなにかを食べている-

流れる音楽は、これも有名ですが、「ムーン・リバー」--


この冒頭シーンをみて、やっと気づきましたよ、あることに。



「ティファニーに食事するところってあったっけ?・・・・ああ、そうか、そういうことか」


映画のタイトルは「ティファニーで朝食を」ですが、実際には、


「ティファニーの前で朝食を」

が正しいんですよね(どうでもいいことですけど)








まあ、とにかくこの名作、賛否両論も激しいですね。


批判している人が指摘しているのは、主に2つ。



1つは、変な日本人が出てくること。


「ユニオシ」という名前で、アメリカ社会におけるステレオタイプな日本人像(黒ぶちの眼鏡、出っ歯、低身長など)を白人俳優が演じています。


これ、日本人の私たちからすると、なんともヘンテコな感じです。確かにこれはいかがなものかと、私も思いました。



もう一つは、デートの最中に、「万引き」するシーンが出ていること。

うーん、これはどうでしょうねぇ・・・・作品を楽しむ限りあんまり気にはならなかったですけど。


以上、批判的な意見について書きました。



さて、この映画の中で、(ファッション性は別として)最も印象に残った点を書きたいと思います。








 それは、ティファニーという超一流の宝石店で、“おもちゃの指輪”-何か、昔に流行ったお菓子のおまけなのでしょうか-を刻印してもらう、というシーンです。


 普通の感覚なら、ただ同然の“おもちゃの指輪”なんて、ティファニーのような店が相手にするわけがないですよね。


 でも、なぜか不思議と、この指輪に、年配の店員(店長かも)が、すごく懐かしがって、ホリーたちの依頼を受けてしまうんです。


 ここのシーンには、なんともいえない『内なる訴え』を感じてなりません。




ものの“値打ち”というのは何で決まるのか-

宝石でもバッグでも、それに世界有数の高級ブランドの名前が入れば、値段は釣り上ります。


でも、ブランド名はなくとも、そもそも値段もつけられないような、粗末なものでも、

人間が“心動かされる”ものであるならば、それは大きな“値打ち”があるのだ--


文章に書くとこんな感じでしょうか・・・・



そういえば、私にとって、何よりも大切なモノがあります。それは、息子が小さい頃、私の誕生日にくれた、「一枚の絵」です。

クレヨンや色鉛筆で、とても上手とはいえない、まるで怪獣のような顔をした“パパの似顔絵”--


この絵を、もしルーブル美術館所蔵の高名な絵画と交換してくれといわれても、私はNOと断るでしょう。





 この世にはお金やブランド名だけでは測ることのできない、かけがえのない値打ちのものがある!


そんなことを考えさせられた、ほんとにグッとくるシーンでした◎






 


2013年3月29日金曜日

精神病院の閉鎖病棟―「クワイエットルームへようこそ」

 うつ病や適応障害、パニック症候群など、今、「心の病」が広がっている。



この現代病ともいえる病気に関係する、ちょっと異色の邦画があります。





内田有紀主演の



「クワイエットルームへようこそ」










「クワイエットルーム」とは、精神病院の閉鎖病棟――





28歳のフリーライター、佐倉明日香は、ある朝目覚めると見知らぬ白い部屋にいた。そこは「クワイエットルーム」と呼ばれる、女子専用の精神病院の閉鎖病棟。明日香はそこに来た理由を思い出せずにいたが、個性的な患者達と接し、次第に馴染み始める。






観終わった後、正直いって、恐ろしいと思った。完全に外界と遮断された様は、まるで監獄だ…

主人公はお酒と一緒に、大量の睡眠薬を飲んでしまった。

いわゆるODだ。

胃洗浄の壮絶なシーンもあった。






過食症、拒食症、節食障害、躁鬱病、多重人格障害‥‥人間はなぜ、こうした「精神の病」になってしまうのだろう?





自分の心は、自分だけのものだ!


それなのに、自分でコントロールできないなんて…‥






かなり、ショッキング、でもとても他人事とも思えない、現代人に突き付けられた、

深い問題をえぐる映画だった。









2013年3月28日木曜日

野球界の常識破り、奇蹟を起こした“必勝”の作戦とは-『マネー・ボール』


なぜこの映画DVDを観ようと思ったのかというと、



「経済学」


について、いろんな本を読み漁っていくなかで、興味を持ちました。






『マネー・ボール』-一





昨年2011年公開の“野球”モノなんですね。


えっ、「経済学」と「野球」がなんでつながるのかって?



本当ですね、私も最初は、「なんなんだ、うーむ」と思ってましたが・・.‥.・。.・♪




これ、邦題より原題の方がいいんじゃないかな↓




原題:Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game 
「マネーボール:不公平なゲームに勝利する技術」



そして副題がものすごく素敵です↓

「奇跡のチームをつくった男」。







いやぁ、最初は、どうかな面白いのかな、と半信半疑でしたが、観終わったとき、


お、お、オモシロかったぁ!


ということで、その後、2回も観てしまいました--









映画の舞台は、2000年代初頭のメジャーリーグ。


当時、良い選手はことごとく金満球団へ引き抜かれる状況が続いていました。

貧乏球団のオーナーからは、

「もはや野球はスポーツではなく、“金銭マネー・ゲーム”になってしまった」

という嘆きの声が上がっていました。




 そんな中、リーグ最低クラスの年俸総額でありながら、奇跡的な連勝を重ねた球団、


オークランド・アスレチックス


に光を当てた物語--





この球団のGM ピリー・ビーン、主役を演じたのは、ブラッド・ピット

そして彼の“補佐官”のような役割を果たした球団スタッフの、ピーター・ブランド役には若手俳優の、ジョナ・ヒル・フェルドスタイン(Jonah Hill Feldstein, 1983年12月20日 - )が演じました。


ピーター・ブランドの経歴が変わっている<笑>


なんと、イエール大学経済学部卒なんです☆







 アスレチックスはなぜ強いのか?


多くの野球ファンが感じていた疑問の答えは、



びっくり仰天するものでした☆




これ以上はネタばれになりますので割愛しますが、



ここで登場してくるのが、「経済学的データ理論」なんですね。





一つだけ、忘れられないシーンがあります。





ピーターが語ります。


『今、多くの球団は、高いお金を出して、“選手”を買っています。しかし、高いお金を使って買うのは、“勝利”です』--




この言葉の奥底には、長年の経験やしきたり、見栄えや格好といった野球界に横たわる“旧思考”を打ち破り、客観的なデータに基づいた“新思考”の必勝の戦略があったのです。




イチオシでおすすめできる映画です◎










映画ってほんとに魔法の宝箱ですね゜+.*・‥…━━★゜+.*・‥…━━★


2013年3月27日水曜日

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が描く未来とは

 少年のころからの夢、憧れ--それは未来に行ったり、過去に行ったりすることでした。



SF小説が好きで、時に、「タイムマシン」に関するものは、本当に夢中になって読みました。



さて、「タイムマシン」といえば、映画にもいろんな作品がありますが、なんといってもその代表格といえば、この作品でしょう。



ロバート・ゼメキス監督、マイケル・J・フォックス主演、シリーズ3部作からなる




「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

<1985年公開 <Back to the Future>




です。



あの有名な音楽が流れると、もうたまりません☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚



奇想天外なストーリーのスリリングな展開が思い出されて、DVD、何度も観てしまいます☆



ああ、一度でいいから、「デロリアン」に乗ってみたい!





現代の科学技術では、まだ「時間旅行」はできませんけどね、

現実は厳しいなぁウァァァン(T_T)




ところで、この映画、こんなエピソードがあります。




公開の翌年のこと、アメリカ合衆国のレーガン大統領が、演説で、パート1のドクのラストのセリフを引用しました。




~~ 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で述べられているように、

我々がこれから行こうとする場所には、
 道など必要ないのです。

"Where we're going, we don't need roads."




この言葉、すんごく気に入ってます。




決められた道をただ漫然と歩むより、道なき道を開拓してこそ、まさに奇想天外な生き方

ができる--


 うーんなかなか奥が深いですよね。





こちらは↓テーマ曲が聴けます◎






2013年3月26日火曜日

毎日ワインを愉しむための3つの選抜基準

きょうは、「ワイン」の話です。




数年前から、「ワイン」にハマッている私。


食欲も進み、何といっても、毎日の食事が楽しくなる



気分転換にもなるし・・・ただし、飲みすぎると結構、酔いますね(´∀`)





最近飲んだ、「安くて美味かった」ワイン、紹介します。





☆~★~☆~★~☆~★~☆~

「キュヴェ・ド・レストラン」---

フランス産。ミディアムボディ。フランス最大手のワイングループ、カステルフレース社と共同開発したデイリーワイン。結構辛口です。








「エスペランサ/赤」---

スペイン産。ミディアムボディ。ヨーロッパ最大のワイナリーグループSCVVが、ヨーロッパ中のレストラン用に開発したワイン。

スペイン最良品質のブドウ・テンプラニーニョを100%使用。




「カステルペッキオ・ロッソ」---

イタリア産。ミディアムボディ。全国の有名レストランで鍛え上げられた良質ワイン。



「デル・ソル/カベルネ・ソーヴィニヨン」---

チリ産。ミディアムボディ。カベルネ・ソーヴィニヨンは華やかな果実味とよく熟したタンニンを持ち、この価格ではなかなかお目にかかれない、超オススメ。






☆~★~☆~★~☆~★~☆~



私のお気に入りのお店は

「ノムリエ・ザ・ネット」。


ホームページを読んでいて、感銘したのは次の言葉でした(趣意)。

「こんな厳しいご時世のなかで、それでも毎日ワインを愉しみたい、という方々のために、選抜基準を3点つくりました」




その3点とは・・・・

その1:毎日飲み飽きない事。

その2:毎日飲んでもフトコロの心配をしなくて良い事。


その3:そして何よりウマ安である事!







うんうん、ナルホド。一般庶民の気持ちをわかってくれているゾ!





「ウマ安」・・・いいネーミングですね!







2013年3月24日日曜日

監督・主演さだまさし、映画「翔べイカロスの翼」から名曲は生まれた



 30年も前に、歌手・さだまさしが主演・製作した

「翔べイカロスの翼」



という映画があった。


今やビデオ・DVDにも残っていない、幻の映画である。







「イカロス」とはギリシャ神話に登場する青年だ。獄中に囚われたイカロスは抜け出すために、父から「蝋(ろう)で創った翼」をもらい、自由に大空を飛翔した。しかし、父の戒めを破って、天高く飛び過ぎたため、太陽の熱で翼が溶けて、海中に落ちてイカロス青年は死んだ。


980年、映画「翔べイカロスの翼」は製作された。
主人公は、28歳の青年道化師「栗山徹」。実話である。
キグレサーカスでピエロの修行を積んだ栗山は、こどもたちの人気者になった。


道化師(ピエロ)は、例えどんなに辛くとも悲しくとも、化粧姿になった途端、自己の感情を隠して、人々に笑顔を振りまく仕事だ。主演はさだまさし本人が演じた。









ある日、運命のいたずらか、綱渡りの最中、「ピエロの栗ちゃん」は落下し、倒れた(命綱はつけてなかった)落下した直後の彼のかすれる声に涙が出た。

「ピエロ、ピエロ・・・・こどもたちには知らせるな。」


会場は一瞬、騒然となったが代わりのピエロが登場し、サーカスは予定通り進んだ。多くの聴衆は、栗山の事故のことなど忘れたように、サーカスを楽しんだ。一方、救急車で運ばれた栗山青年は、病室で静かに息を引き取った。





ラストシーンで、栗山を心配する一人の小学生の男の子が叫ぶ。

『ピエロは死んでなんかいない。生きてるよ』



感動の ラストシーンに思わず涙がこぼれます-





この映画を製作中に、さだまさしの名曲

「道化師のソネット」

が誕生した


今、私はこの曲を何度も聴きながら、


「完全燃焼の生き方」
「人に笑顔を与える生き方」



という事を考える。













笑ってよ君のために 

笑ってよ僕のために



僕達は小さな舟に 

哀しみという荷物を積んで



時の流れを下ってゆく 舟人たちのようだね

君のその小さな手には 持ちきれない程の哀しみを

せめて笑顔が救うのなら 僕はピエロになれるよ




笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために

きっと誰もが 同じ河のほとりを歩いている

僕等は別々の山を それぞれの高さ目指して

息もつがずに登ってゆく 山びと達のようだね

君のその小さな腕に 支えきれない程の哀しみを

せめて笑顔が救うのなら 僕はピエロになろう





笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために

いつかホントに 笑いながら話せる日がくるから




笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために

笑ってよ君のために 笑ってよ僕のために