たくさんあるけど、そうですね・゜°・*:.。.:*・
これでいきましょう☆
ティファニーで朝食を
(原題:Breakfast at Tiffany's)
あまりにも有名な映画ですよね。。1961年に公開、主演のオードリー・ヘプバーンの代表作の一つです。
私は2度観ましたが、ストーリーというより、なんといってもヘプバーンの素晴らしいファッション、とても良かったですね--
舞台はニューヨーク、マンハッタン。
5番街にある宝石店「ティファニー」の前で、ひとりの女性が、パンかなにかを食べている-
流れる音楽は、これも有名ですが、「ムーン・リバー」--
この冒頭シーンをみて、やっと気づきましたよ、あることに。
「ティファニーに食事するところってあったっけ?・・・・ああ、そうか、そういうことか」
映画のタイトルは「ティファニーで朝食を」ですが、実際には、
「ティファニーの前で朝食を」
が正しいんですよね(どうでもいいことですけど)
まあ、とにかくこの名作、賛否両論も激しいですね。
批判している人が指摘しているのは、主に2つ。
1つは、変な日本人が出てくること。
「ユニオシ」という名前で、アメリカ社会におけるステレオタイプな日本人像(黒ぶちの眼鏡、出っ歯、低身長など)を白人俳優が演じています。
これ、日本人の私たちからすると、なんともヘンテコな感じです。確かにこれはいかがなものかと、私も思いました。
もう一つは、デートの最中に、「万引き」するシーンが出ていること。
うーん、これはどうでしょうねぇ・・・・作品を楽しむ限りあんまり気にはならなかったですけど。
以上、批判的な意見について書きました。
さて、この映画の中で、(ファッション性は別として)最も印象に残った点を書きたいと思います。
それは、ティファニーという超一流の宝石店で、“おもちゃの指輪”-何か、昔に流行ったお菓子のおまけなのでしょうか-を刻印してもらう、というシーンです。
普通の感覚なら、ただ同然の“おもちゃの指輪”なんて、ティファニーのような店が相手にするわけがないですよね。
でも、なぜか不思議と、この指輪に、年配の店員(店長かも)が、すごく懐かしがって、ホリーたちの依頼を受けてしまうんです。
ここのシーンには、なんともいえない『内なる訴え』を感じてなりません。
ものの“値打ち”というのは何で決まるのか-
宝石でもバッグでも、それに世界有数の高級ブランドの名前が入れば、値段は釣り上ります。
でも、ブランド名はなくとも、そもそも値段もつけられないような、粗末なものでも、
人間が“心動かされる”ものであるならば、それは大きな“値打ち”があるのだ--
文章に書くとこんな感じでしょうか・・・・
そういえば、私にとって、何よりも大切なモノがあります。それは、息子が小さい頃、私の誕生日にくれた、「一枚の絵」です。
クレヨンや色鉛筆で、とても上手とはいえない、まるで怪獣のような顔をした“パパの似顔絵”--
この絵を、もしルーブル美術館所蔵の高名な絵画と交換してくれといわれても、私はNOと断るでしょう。
この世にはお金やブランド名だけでは測ることのできない、かけがえのない値打ちのものがある!
そんなことを考えさせられた、ほんとにグッとくるシーンでした◎