2010年9月13日(月)放送、タイトルは、
「ダークマター 見えない暗黒物質を探せ」
現代宇宙論によると、実際に測定されている質量の10倍もの“見えない物質”がこの宇宙には存在するはずであると言われています。宇宙・天文学者や物理学者たちは、この見えない(観測できない)物質を“ダークマター”と呼んでいます。
広大なる宇宙、そして母なる地球、その地球上に住む私たち人類・・・・・これまで宇宙を構成する物質は、分子や原子からなるとされてきましたが、実は、それは全体の2割程度で、8割はいまだに解明されていない、未発見の物質、「ダークマター」がしめているというのです。
驚きました。この「ダークマター」が存在しなかったら、私たちも地球も、宇宙も存在しえないというのです。
この「ダークマター」の存在を科学的に発見・立証するために、世界各国の科学者が研究を続けているそうです。
科学・天文学、そして物理学など私は大の苦手であまりうまく説明できませんでしたが、ともかくこれだけははっきりと言えます。
21世紀、科学がこれほどまでに発展しながら、宇宙のナゾはまだまだ未開拓だということです。
さて、宇宙に関する映画はたくさんありますが、一つ紹介するとしたら、これでしょう。
『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)
アーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックがアイデアを出しあってまとめたストーリーに基いて製作されたSF映画。映画版はキューブリックが監督・脚本し、1968年4月6日にアメリカで初公開されました。
この映画、1度観たときは、どうも意味不明でしたが、3度目ぐらいで、やっと面白さがわかってきたような気がします。
遠い昔、ヒトザルが他の獣と変わらない生活を送っていた頃、黒い石板のような謎の物体
「モノリス」
がヒトザルたちの前に出現する。やがて1匹のヒトザルが謎の物体の影響を受け、動物の骨を道具・武器として使うことを覚えた。獣を倒し多くの食物を手に入れられるようになったヒトザルは、反目する別のヒトザルの群れに対しても武器を使用して殺害し、水場争いに勝利する。
時は過ぎ、月に人類が住むようになった現代。アメリカ合衆国宇宙評議会のヘイウッド・フロイド博士は、月のティコクレーターで発掘された謎の物体「モノリス」を極秘に調査するため、月面クラビウス基地に向かう。調査中、400万年ぶりに太陽光を浴びたモノリスは強力な信号を木星(小説版では土星)に向けて発した。
18か月後、宇宙船ディスカバリー号は木星探査の途上にあった。乗組員は船長のデビッド・ボーマンとフランク・プールら5名の人間(ボーマンとプール以外の3名は出発前から人工冬眠中)と、
史上最高の人工知能HAL(ハル)9000型
コンピュータであった--
「モノリス」とは何か?
HALはなぜおかしくなったのか?
そして、ラストシーンで、人類を超越した存在・スターチャイルドへと進化するとはどういうことなのか?
謎めいた作品です。
まさに神秘の宇宙です。
2001年は過ぎ去りましたが、いまだに私たち人類は、こうした謎を解き明かせていません。
冒頭に触れたダークマターの存在とともに、映画「2001年宇宙の旅」は、どこまでも果てしなく、私たちを「宇宙探究の旅」へといざなってくれます。