2013年4月16日火曜日

「モナリザ・スマイル」-世の中に変化をもたらす女性に-

  古くからの「伝統」、「慣習」や、「しきたり」というものは、一度定着すると、なかなか「新しい世界」を取り入れるのは難しいものだ。

しかし、大切な原点を持ちつつも、時代の進展とともに、「しがらみ」にとらわれたままでは、時代に取り残されてしまう--


 

 今回、御紹介するの作品は、そんなことを考えさせてくれる映画です。



『モナリザ・スマイル』(Mona Lisa Smile)





2003年に公開、ジュリア・ロバーツ主演です。


ジュリア演じるのは、「リベラル志向の美術教師・キャサリン・ワトソン」--




1953年の秋、キャサリンは、自身の夢であった名門、  「ウェルズリー大学」へ新任した。

この大学、地元のマサチューセッツ州ウェルズリーは、アメリカの中で最も「保守的」な地域でした。

例えば、


「女性は、早く結婚して夫を支え、家族を守るもの」

といった考え方が、根強く残っていたのです。


キャサリンは、こうした慣習を打ち破って、若い女子学生たちが、どんどん可能性を開いて羽ばたいていってほしいと、彼女なりの“変革”に挑みます。






しかし、米国一保守的といわれる大学で学ぶ学生たちはリベラルから程遠いものでした。


美術が専攻のキャサリンは、「絵」を通して学生たちを変えようとするのですが・・・・・




この映画を観てからかなり時間が経っているのですが、感銘したシーンは強く心に残っています。


都会から離れた、自然豊かな風景、


初めはぶつかりあっていたキャサリンとやんちゃな女子学生たち、やがて、共に笑い、共に涙する、素敵な関係が出来上がっていく過程、


そして、何より、この役にピッタリの、ジュリア・ロバーツの可憐で、知的で、りんとした美しさ・・・・・


まさに、 「モナリザ・スマイル」 です!




さて、映画の舞台となった「ウェルズリー大学」とは、どんな大学なのか、調べてみました。




大学が創立されたのは、なんと1870年!!200年以上も前という、名門中の名門ですね。


著名な卒業生には、

ヒラリー・クリントン(元国務長官)
マデレーン・オルブライト(アメリカ初の女性国務長官)
ノーラ・エフロン(映画監督・脚本家)
宋美齢(蒋介石の妻)
ミシェール・イェー(女優)

など、そうそうたる名士ばかりです。



最後に、

大学のミッションは

to provide an excellent liberal-arts education for women who will make a difference in the world
(世の中に変化をもたらす女性に優れたリベラルアーツ教育を行うこと)。

モットーは、

Non Ministrari sed Ministrare-"Not to be ministered unto, but to minister"
(仕えられるよりも仕えなさい)。