「子ぎつねヘレン」 (2006年公開)
実話をもとにした映画です。
目が見えない。耳が聞こえない。声が出せない----盲聾唖の子供のキツネ。
まるで、「ヘレン・ケラー」です。だから「ヘレン」と名づけられました。
ヘレンと出会った少年・太一は、ヘレンを育てるために、命を救うために、一生懸命、面倒を見ていく。
だが、獣医の矢島幸次は、医学的・動物学的に判断して、ヘレンをつれてきた太一に言います。
「このままでは生きられない。死んだ方が幸せなのかもな」と。
だけど、太一はあきらめなかった。
ミルクを飲ませる、
肉を食べさせる
(これだけでもヘレンにとっては大変なことなのだ)。
いつしか、周囲の大人たちは、太一のことを「サリバン君」と言うようになった。
ある日、奇跡が起きた!
ヘレンが声を発したのだ!
太一を「母親」と思って、
太一を呼ぶ叫びを発する・・・
出会って3週間後、ヘレンのために太一が摘んできた色とりどりの花の中で、
ヘレンは静かに息絶える。
印象に残った言葉がある。
獣医の矢島が太一に語りかける。
「太一と出会わなかったら2,3日で死んでいたヘレンに、お前は3週間の命をプレゼントしたんだよ」
心から感動した作品でした。