私がおすすめしたいのは、
1977年(昭和52年)10月1日に公開された
『幸福の黄色いハンカチ』
(しあわせのきいろいハンカチ)『男はつらいよ』シリーズなど、数多くのヒット作を手がけた山田洋次監督、
そしてキャストは、日本を代表する俳優陣-
高倉健と倍賞千恵子、
そして脇役には武田鉄矢、桃井かおりなど--
この不朽の名作は、第1回日本アカデミー賞や第51回キネマ旬報賞、第32回毎日映画コンクールや第20回ブルーリボン賞や第2回報知映画賞など、いろんな映画賞を総なめにしました。
なぜ、外国人に観てもらいたいのか?
それは、この作品の中に、
日本人のきめ細やかな“思いやりの心”があるからです。
また、四季折々の美しい“日本の風景”があるからです。
主人公の勇作(高倉健)は、九州出身の中年男。舞台は北海道。
冒頭、網走刑務所から出所するシーンはあまりにも有名ですよね。
長いムショ暮らしを終えてシャバに出た勇作が、食堂に入り、ビールを注文します。
これから観る方には、ぜひこの場面、注目してほしいです!
高倉健さんの名演技、
「日本一ビールをうまそうに飲み干す」シーン
ですよ☆
物語は、勇作が妻のいる夕張に帰るまでの、旅が描かれていきます。
ふとしたきっかけで出会った青年、花田欽也(武田鉄矢)と、朱美(桃井かおり)との3人での珍道中です。
映画のタイトルとなった「黄色いハンカチ」とは、どんな意味があるのでしょうか。
実は、刑務所にいたとき、勇作は妻の光枝(倍賞千恵子)に一枚の葉書を出していました。
「もし、まだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ、それが目印だ、もしそれが下がってなかったら俺はそのまま引き返して、2度と夕張には現れないから…」
かつて栄えた夕張炭鉱の跡地、坂道を上っていくうちに、炭鉱住宅が並んでいます。
そして・・・・・
このあとは、観てのお楽しみ(笑)
あまりにも感動的なラストシーン、
ここを、欧米人が観たら、どう思われるでしょうか--
ちょっと不思議な感じに包まれるのでは--
そう、この雰囲気、言葉にならない、「情感」がほんのりと心をあっためてくれることでしょう。
幸福の黄色いハンカチが、きょうもあなたの家にも、高く高く、掲げられていますように☆