2013年4月9日火曜日

『チャングムの誓い』は、師弟の不屈の勝利劇だった!


今回は映画ではないが、紹介したい韓国のTVドラマがあります。



数年前、NHKで夜遅くから放映していた、





『宮廷女官チャングムの誓い』

(大長今 대장금))








韓国MBCにて2003年9月15日から2004年3月30日まで放送された長編テレビドラマです。




韓流ブームの火付け役となった「冬のソナタ」に次いで、日本でも大きな反響を呼びました。




この物語は、ひとりの医女(日本でいうと“女医”ですが)が、さまざまな苦労を乗り越えて、

朝鮮王朝時代としては、極めて稀な、国王の主治医になるという話です。



モデルとなった人物は史実に登場します。


『朝鮮王朝実録』の『中宗実録(チュンジョンシルロク)』に「大長今」という称号を得て重用され、王の主治医となった医女がいたことが書かれています。








前半でチャングムは、王宮にある、 水剌間(スラッカン)といわれる、調理場で、料理人として活躍します。


毎回、さまざまな韓国の宮廷料理が出てきて、グルメ好きの私としては実に興味深いものでした(笑)



誰もが羨む女官としての毎日-しかし、チャングムはやがて師匠のハン・ペギョン(韓伯榮)とともに、謀略の渦に巻き込まれ、無実の罪で宮廷料理人から奴婢の身に落とされます。


母のように慕ったハン・サングンに死なれ、済州島に島流しにされたチャングム。


絶望のどん底の中で、チャングムは、“師匠を貶めた権力悪”への“復讐”を誓います。


奴婢の身分で宮廷に戻れる道はただ一つ、医女になることでした--



この場面から、ドラマは急展開しつつ、さまざまな観点から実に示唆に富んだ高い次元のストーリーと変貌、いや昇華といったほうがよいでしょう、ものすごい強い感銘を与えるものとなります。







果たして、チャングムは“復讐”を成し遂げることができるのか-

はたまた、愛するミン・ジョンホ(チョンホ)(閔政浩)との恋の行方はいかに-



最後まで、目を離せない、超一級のドラマです。

 
そして、何より強調したいこと、それは、




「チャングムの誓い」は、「師弟のドラマ」


だということです。


師匠へのまっすぐな報恩の心、信念、魂が、チャングムを成長させていく。

そしてついに、歴史に残る偉大な、 


大長今(デ・チャングム)


の称号を勝ちえるのです。