ジョン・ウー(呉 宇森 John Woo)監督だ。
1946年5月1日、中国広州市生まれで、香港育ちの映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
大ヒットした『レッドクリフ』(原題: 赤壁)シリーズや
、「男たちの挽歌」、「フェイス/オフ」など、数々の話題作をつくってきたジョン・ウー監督。
中でも私のお気に入りの作品は、トム・クルーズ主演のスパイ・アクション映画、御存じ、
『ミッション:インポッシブル2』
(Mission: Impossible II, M:I-2)
とにかく理屈抜きで面白い。このシリーズ(1~4)の中でも、個人的にこのMI-2、ズバ抜けた作品に仕上がっていると思います。
映画の冒頭-息を飲むような断崖絶壁の光景が広がる。目もくらむような高さ、そそりたった崖、そしてトム・クルーズ演じる主人公、イーサン・ハントが、たった1人でよじ登っていく・・・・
やっと登頂したときに、例のごとく唐突に、「不可能な任務」の依頼が届く。
あらすじはこうだ。
感染すれば20時間で死亡するキメラウイルスが、輸送中に元IMFメンバーのショーン・アンブローズに強奪されてしまった。これに対しIMF本部は、イーサン・ハントを中心にチームを組み、ショーンの元へ元恋人のナイアを送り込む。
潜入は成功したかに見えたが、やがて正体がばれた彼らはナイアを人質に捕られ、窮地に追い込まれる。
圧巻なのは、最後の格闘シーンだ。
アクション映画にはつきものの、
車・バイクの壮絶なレースに、銃の撃ち合い、そして拳と拳のぶつかりあい・・・・
その全部が収められているのだが、ジョン・ウー監督の撮り方は、一種独特の雰囲気がある。
「ストップモーション」を多用し、激しい戦いなのに、どことなくエレガントな、そうですね、「美しい」とでも表現できようか。
あまり深く考えずに、思い切り映画でストレス発散できる、おすすめの作品です。
ちなみに、ジョン・ウー監督は大の「暴力否定論者」。
幼い頃の貧困街での生活の中で、他人から暴力を受ける事が多かったため、映画の中で暴力を描く事によってその残酷さを伝える意図があり、激しい暴力シーンの最中でも、平和の象徴の「鳩」を入れているのです。
もちろん、「MI-2」にも、「真っ白い鳩」がドラマチックに出てきますよ。